志望動機書とは?フォーマットはある?書く時のポイントや例文も紹介
2022/12/02

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志望動機書とは、その企業を志望した動機についてまとめた書類です。この記事では、第二新卒や中途採用者向けに志望動機書とは何かといったことや基本的な決まりごと、執筆する際の注意点、例文、よくある質問などを解説します。



志望動機書とは?

志望動機書とは、その企業を志望する理由を詳しくまとめたものです。志望動機を記載するときは、履歴書の志望動機欄を利用するのが一般的ですが、一部の企業では履歴書とは別に志望動機を記載する書類を設けることで、志望者の志望度合いや応募した背景をより深く掘り下げられるようにしています。 主に第二新卒や中途採用の選考の際に使用されることが多く、新卒採用の際に求められることは稀です。

自己推薦文などとは書類の役割が違うため、注意して書き分けるようにしましょう。

志望動機書のフォーマットはある?

志望動機書に決まったフォーマットはありません。 一般的なビジネス文書と同じように、タイトルと作成者の氏名、作成した年月日が明確であれば、どのような形式で作成しても特に問題はありません。文字数についても決まりはありませんが、読み手の負担を考慮してA4一枚程度に納めるのが一般的と言われています。 あまり余白が目立っても印象が良くないので、用紙の8割程度を目安に埋めるのが良いでしょう。

作成方法についても特に決まりはないので、基本的には後から修正がしやすいパソコンで作成するのがおすすめです。 作成の際は第三者からの盗み見や改ざんを防止するために、WordかExcelで作成したものをPDFに変換し、パスワードを付けて提出するのが良いでしょう。 もし、郵送での提出が必要な場合は、他の提出書類と大きさを合わせるためにA4用紙で印刷するのがおすすめです。

"読まれる"志望動機書を作るための3つのポイント

基本的に第二新卒や中途採用枠で募集のかかるポジションには多くの応募があるため、担当者は一人ひとりの応募書類を詳しく確認する時間がありません。そのため、読み解くのに時間や労力がかかるような書類はそれだけで選考の対象外とされてしまいます。 読まれる志望動機書を作る上で大切なことは、伝えたいことを絞り、文章と文章のつながりを明確にすることです。そのうえで社会人として違和感のない日本語を使うように心がけましょう。

伝えたいことの数を絞る

志望動機を書くときは、結論を初めに提示し、次に根拠となるエピソードをもってくるのがセオリーです。 この場合の結論とは「なぜ、その企業を志望したのか」を一文にまとめたものです。
個性を出すために結論をインパクトのある言葉で書くという方法もありますが、あまりにひねった言葉ではかえって内容が伝わりにくくなってしまいます。
初対面の人にも抵抗なく受け入れてもらえるよう、できるだけ分かりやすい言葉を使って書くようにしましょう。

また、根拠となるエピソードの数についても数が多すぎると担当者を混乱させてしまうことになります。A4用紙一枚の文字数はWord換算で1,440文字ありますが、タイトルや氏名、改行などにも数行使うことを考慮すると、実際に使える文字数は1,000〜1,200文字程度です。 エピソードの役割は結論に説得力を持たせることにあるので、数を増やすよりも一つひとつのエピソードが結論にどのようにつながるのかをよく考えるようにしましょう。具体的には、記載するエピソードの数は多くとも3つ以内に納めるのがおすすめです。

文と文のつながりを明確にする

志望動機書に書く文章は読み手を感動させる名文である必要はありませんが、読み手の頭に違和感なく入ってくる文章である必要があります。 応募者の多い企業では、読むのに労力がかかるような書類はそれだけで選考から落とされてしまうため、注意しましょう。 読みやすい文章を作るうえで大切なことは、内容が論理的であり、文と文が違和感なくつながっていることです。

文と文とのつながりを確認するには、接続詞を見ていくのがおすすめです。接続詞とは文章と文章をつなぐ言葉のことで、「しかし」や「だから」、「なぜなら」といった言葉が該当します。接続詞にはそれぞれの文章のつながりを明確にする役割があります。 例えば、「なぜなら」という接続詞で始まる文章は理由を説明するものでなければならず、「しかし」で始まる文章は、その前の文章から推測される事柄とは逆の結果がこなければいけません。 これらの接続詞を正しく使うだけで前後の文脈から浮いた文章がなくなり、読みやすくなります。

社会人が使う日本語で書く

選考書類では、文章力が低い・誤字脱字が多いといった理由で落とされることもあります。特に、中途採用者の選考では文章に難があるだけで人格や能力に疑問を持たれてしまうこともあります。

履歴書や職務経歴書で特に多い間違いは、話し言葉と書き言葉の混同です。例えば、「ですから」や「だけど」、「たら/れば」といった言葉はフォーマルな文章では使わないように注意しましょう。 これらの言葉を書き言葉の文章で使うときは、それぞれ「そのため」、「しかし/だが」、「であれば」といった言葉に置き換えましょう。

また、一部の業界や仲間内でしか通用しない言葉にも注意が必要です。 「身体化」や「見える化」などの言葉は別の言葉に置き換えるようにしましょう。

日本語の間違いは、作成した文章を自分で読み返すことである程度改善することができますが、無意識の癖や読んだときの印象は自分では分からないものです。 貴重なチャンスを確実にものにするためにも、企業に提出する前に、その業界や応募先企業に精通した転職エージェントに内容を添削してもらうのがおすすめです。 Liigaでは、実際の利用者の口コミを見ながら自分に合った転職エージェントを探すことができます。利用料は無料なので、利用を検討してみてください。

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志望動機書の内容を考えるうえで大切な2つのポイント

志望動機書はその動機が自分ならではのものであり、その企業でなくてはならない理由があることが大切です。

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自分ならではの動機であること

志望動機書は自分ならではの動機となるようにしましょう。ありきたりな内容では他の応募者と内容が被ってしまい、それだけで選考通過の可能性が下がってしまいます。

自分ならではの志望動機を作る上で大切なことは、過去の経験をベースにすることです。過去の業務経験から自分の得意とすることや興味関心のあることを抜き出し、今後携わりたい業務を明確にしましょう。そのうえで志望企業でなくてはならない理由を作っていくのが基本です。

また、第二新卒と中途採用では、企業が求めることにも違いがあることを押さえておく必要があります。 まず、第二新卒の場合は、新卒と同じように成長を期待しての採用となります。 中途採用と比べると、社会人経験が短いため、学生時代の経験を交えることも許容されていますが、前職を短期間で辞めている理由についてはきちんと説明する必要があります。 これからどのように成長したいのかを明確にし、新しい職場では、積極的に、長く貢献してくれるというイメージを持たせることが大切です。 対して、中途採用の場合は、自社にはない経験を持った人材を外部から迎え入れたいというニーズが企業側にあります。 そのため、志望動機ではこれまでの業務経験をもとに、新しい職場でどのように貢献してくれるのかがイメージできるようにすることが大切です。 求められることは年齢やポジションによっても変わってきますが、30代後半以降は、成長したいといった理由よりは、これまでの経験を生かして実現したいことがあるといった理由の方が望ましいでしょう。

その企業でなくてはならない理由であること

志望動機はその企業でなくてはならない理由であることも重要です。企業はせっかく採用した人材がすぐに辞めてしまうことを最も懸念します。
特に、第二新卒や中途採用者は、前職を退職して採用選考に参加しているので、「また同じように辞めてしまうのではないか?」という印象を持たれています。書類選考の段階で疑念を払拭しておくようにしましょう。

具体的には、前職を退職した理由と今後挑戦したいことに一貫性を持たせるのがおすすめです。 例えば、「前職での経験をもとに、〇〇という業務に携わりたいと考えている。前職では〇〇という制約があったため、できなかったが、貴社ではその理想を実現できると考えた」といったように、挑戦したいことに一貫性を持たせることで、高い入社意欲と貢献意欲があることを印象付けることができます。

また、挑戦したいことにはある程度、幅を持たせることも大切です。企業はそのときの経営判断で力を入れる分野を変えることも珍しくありません。あまりに特定の業務だけを希望している場合は、「その業務以外には興味がないのではないか?」と思われ、扱いづらい印象を持たれる可能性もあります。

志望動機書が重視される理由

description 出展:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」

志望動機書は職務経歴書や履歴書からは読み取れない、人となりや入社にかける熱意を読み取れる書類であるため、重視されています。

厚生労働省が平成30年に実施した「若年者雇用実態調査」によれば、若年正社員の採用選考に当たって企業が重視した点は、新規学卒者・中途採用者の両方で「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が最多となり、「コミュニケーション能力」、「マナー・社会常識」が続く結果となりました。

このことから、企業は正社員の採用の際に、やる気やコミュニケーション能力を重視して選考していることがわかります。 自己PRや職務経歴書と比べると、志望動機は選考参加者が軽視しがちな個所ですが、企業にとっては書類選考の段階で応募者のやる気や社会人としてのマナーを判断できる材料と見られていることを押さえておきましょう。 特に、志望動機書の提出を求める企業では、その人の動機や考えの一貫性、人となりの部分を重視していると考えておく必要があります。

志望動機書の例文

ここでは、志望動機書の例文を第二新卒と中途採用に分けてご紹介します。 実際に志望動機を書く際は書き方のコツを真似ることは問題ありませんが、内容まで似たものにならないように注意しましょう。

第二新卒の場合

私が貴社を志望する理由は二点あります。
一点目は顧客との近さです。前職は△△という、顧客とは間接的にしか関われない業務であったことに対し、〇〇では日々顧客を目の前にして仕事が出来る点で非常に魅力的に感じています。私自身、誰かの喜ぶ姿を見ることが生きがいで、学生時代もボランティアなどをしておりました。貴社のような業務であれば、前職よりモチベーション高く業務に臨めると確信しています。
二点目は自己成長の期待値の高さです。若いうちから裁量権を持たせてくださる貴社であれば、多くのことを考えて実行する機会が得られ、自分が大きく成長できると感じています。顧客に価値を提供しながら自分も成長し、より良い価値を提供する、そんな環境に惹かれています。以上が貴社を志望する理由です。

中途採用の場合

私が貴社を志望する理由は二点あります。
一点目は業務の先進性です。貴社の〇〇という業務は、貴社以外に市場で主要なプレイヤーがおらず、非常に先進性が高いです。そのようなフィールドに私も参画し、技術発展、市場拡大の一端を担うことに魅力を感じています。
二点目は私の△△という経験が活かせる点です。私は前職の☆☆部門において△△という業務を5年間担っておりました。貴社においても△△というスキルは□□の領域で◇◇をおこなう際に必要不可欠となってくると思います。私自身、貴社には□□のポジションで参画し、このスキルを役立てながらより一層のスキルアップに励みたく思います。以上が貴社を志望する理由です。

志望動機書のNG例

ここでは志望動機書を書く際によくあるNG例を解説します。いずれの点も文章を書き始める前に内容の整理をしておくことで防げるので、あらかじめポイントを押さえておきましょう。

過去の業務経験が反映されていない

志望動機のよくあるNGは何となく理念に共感したというものです。 企業研究や業界研究をしていく過程で自分と企業の価値観がマッチしていることは大切ですが、過去の経験との結びつきが弱い動機は説得力に欠けてしまいます。
特に中途採用の選考では、「これまでの経験を活かして自社にどう貢献してくれるか?」ということが見られるため、過去の業務経験をベースに動機を書くようにしましょう。

待遇が主な動機になっている

志望動機書では、待遇を主な動機とするのもおすすめしません。 給料や福利厚生といった待遇は企業の業績次第でも変化するため、待遇を理由としてしまうと、「業績が悪くなったらこの人は辞めてしまうのではないか?」「待遇が良い、別の会社からスカウトがあれば転職してしまうのではないか?」という印象を持たれてしまいます。

もちろん、子育てなどの理由で条件面で妥協できない点があることを伝えるのは問題ありませんが、それだけが理由ととられないように注意しましょう。

退職理由がネガティブである

前職を退職した理由がネガティブなものであることも悪い印象を与えてしまいます。待遇や環境、人間関係に不満があるのはよくあることですが、不満を退職理由として挙げてしまうと、「今回の職場でも同じ理由で辞めてしまうのではないか?」という疑念を持たれます。
前職に問題があったという書き方ではなく、新しいことに挑戦したいといった、ポジティブな理由を挙げるようにしましょう。

コンサルティング会社で企業を志望理由としている

コンサルティング会社では志望理由を企業とするのはNGです。
これはコンサル会社がそれぞれの部門が別々の会社と呼ばれるほどカルチャーが異なることに由来しています。志望動機書では、その会社を選んだ理由が文書の中核となるように構成していくのが基本ですが、コンサル業界の場合は、その部門を選んだ理由が中心となるようにしましょう。

志望動機に関するよくある質問

ここでは志望動機に関するよくある質問を解説します。

どの企業に対しても第一志望と言うべき?

選考では基本的に志望度が高くないととられる回答はNGです。
ただし、「貴社ともう一社で迷っている」といったように、別の企業の選考にも参加していると回答するのは問題ありません。第二志望や第三志望と回答してしまうと、本命が別にいると受け取られてしまうので、できるだけ別の表現にするようにしましょう。

面接の際に気を付けた方がいいことは?

面接の際は、想定質問の準備に力を入れるのはもちろん、佇まいやマナーにも注意しておきましょう。
詳しくは以下の記事をご確認ください。

【関連記事】面接は見た目が9割! 面接官達を虜にする“佇まい”を伝授

また、リモート面接の場合は、顔映りにも注意する必要があります。部屋の照明の位置やノートパソコンのカメラの位置によっては、顔が暗く見えてしまったり、カメラ目線が上からの目線になってしまったりするものもあります。 パソコンをできるだけ明るい場所に移動させたり、別途、パソコン用のカメラの購入を検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

志望動機書とは、その企業を志望する理由をA4一枚程度の長さでまとめたものです。主に第二新卒や中途採用の選考で求められることが多く、志望者の動機や背景を詳しく把握するために使用されます。

志望動機書を書くときは、伝えたいことを絞り、日本語の間違いを減らすことが大切です。内容を何度も読み返すことである程度のミスを防ぐことはできますが、無意識の癖や読んだときの印象は自分では分からないものです。

貴重なチャンスを確実にものにするためにも、できるだけその業界や企業に詳しい専門家に内容を添削してもらうようにしましょう。 最もおすすめの方法は、業界に精通した転職エージェントに内容を添削してもらうことです。 特定の業界を専門としている転職エージェントは、業界のトレンドや個別の企業のニーズに深く精通しているため、ESに対しても適切な助言をしてくれる可能性が高いです。 Liigaでは実際の利用者の口コミを見ながら、自分が志望する業界に詳しい転職エージェントを見つけることができます。利用には会員登録が必要になるので、まずは無料の会員登録をしてみてください。

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コラム作成者
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