転職が不安な理由と成功に向けた対処法(内定まで・転職先の見極め・退職交渉)
2023/01/09
#転職ハウツー
#キャリア戦略概論
#スキルの選び方

description

転職に不安を感じる人は多く、「失敗したらと思うと怖い」「内定後に不安になってきた」など転職前から内定後まで不安は様々です。そこで不安を感じる原因と、転職を成功させるための対処法をご紹介します。

転職が不安になる理由は大きく3種類

「転職が不安」という人は少なくないですが、転職で感じる不安には大きく3つの種類があります。不安の種類によって対処法が異なるので、まずは「自分がどのタイプの不安を感じているのか」を以下から確認してみてください。

  • タイプ① 転職できるかどうかが不安
  • タイプ② 新たな職場・仕事が不安
  • タイプ③ 退職を申し出ることが不安

中でも「転職先の人間関係や社風に馴染めるのか」「新しい仕事内容は想像通りなのか」など、新たな職場・仕事への不安を感じている人が多いようです。

「もう一度転職したい」という人は約2割に留まる

description

(出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」

転職に不安を感じる人は珍しくないですが、実際に転職した人のうち後悔している人は少数派です。転職者に今後の転職希望を聞いたところ「機会があれば転職したい」と答えた人は20代~40代の約15~25%程度に留まっています。

このような調査結果を踏まえると、今は転職に不安を感じていても、「転職してみたら新しい環境に満足」と感じられる可能性は高いでしょう。心配しすぎず、まずは転職活動を進めてみてください。

【関連記事】「大企業のほうが自由な雰囲気」スタートアップから大企業へ。4社経験者が語る会社選びの“ツボ”とは

不安の種類と対処法

不安の種類によって、対処法や知っておくべきポイントが異なります。具体例を見ながら、自分の不安に合った対処法を確認していきましょう。

タイプ① 転職できるかどうかが不安な場合

  • 自分の年齢で転職できるのか
  • 希望する条件(年収・待遇など)に合った転職先は見つかるのか
  • 書類審査や面接は突破できるのか

上記のような不安は、転職活動そのものやプロセス・進め方への不安です。「転職活動が初めて」「過去の転職回数が多い」「40代で転職活動をする」など、自分の市場価値が分からない時に感じることが多いようです。

【関連記事】40代の転職は厳しくない!年収の変化と成功のポイント

在職しながら転職活動をしてみるのが一番の対処法

こうした不安を感じている場合、今の仕事を辞めずに転職活動をしてみるのが重要です。今の職場で働き続ける間は失うものは何もありません。気軽に転職活動をしてみましょう。

また転職活動を進めると「自分の年齢や条件に合う求人がどれくらいあるのか」「内定時に提示される給料は今よりも高いのか」が分かります。その段階で、転職活動を続けるかどうか改めて考えても良いでしょう。

「書類や面接の時間もあまりとれない」という場合は、まずはスカウトサービスがある転職サイトに登録するという手もあります。届いたスカウトメールを見ると自分の市場価値が分かるため、応募する求人を選ぶ際の参考になります。

書類や面接は情報収集とシミュレーションが重要

書類選考や面接が心配という人も多いですが、書類は「失点しない」ことを意識して作成しましょう。
インターネットで検索すると、書き方、ポイント、例文などが多く公開されています。丸写しは厳禁ですが、文章の流れなどは積極的に参考にすることをおすすめします。

また面接で聞かれる質問にも一定のパターンがあります。頻繁に聞かれる質問を確認し、面接のシミュレーションを行ってみてください。自分が話す姿を動画で撮って確認してみるのもおすすめです。

【関連記事】面接の流れと対策(必ず聞かれる質問と回答例、マナー、注意点)

プロによる客観的なアドバイスも有効

自分に合った業種・職種、応募すべき求人、書類や面接の対策に自信がない場合は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。思いがけない仕事を紹介してもらえたり、新たな強みやアピールポイントに気付けるでしょう。エージェントによっては、応募書類の添削や面接のシミュレーションも行ってくれます。

Liigaでは、口コミを見ながら転職エージェントを選ぶことができます。自分の年代や希望する業界に合ったエージェントを見つけることができるので、ぜひ活用してください。

タイプ② 新たな職場・仕事が不安な場合

  • 新たな職場の人間関係や社風に馴染むことができるのか
  • 新たな仕事にやりがいを感じられるのか
  • 自分のスキルで本当に通用するのか

最終面接や内定後に感じることが多いのが、新たな職場や仕事への不安です。「新たな環境に移ることを考えるだけで気が重くなる」「何となく転職活動に身が入らない」という人もいるでしょう。

転職活動の中で企業のカラーを比較する

これから転職活動を始める場合は、今の会社に在籍しながら、複数の会社を受けてみるのがおすすめです。複数の選考を同時に受けると、それだけで会社ごとのカラーの違いが見えてきます。

「社内は明るいのか」「従業員同士の話し声は聞こえるのか」「定時前後に社員はどれくらい残っているのか」「面接官はどんな話し方をするのか」「社内ツアーをしてくれるのか」などをチェックしましょう。今の会社も含めて比較して「自分に合っていそう」と感じられるかどうかを確認してください。

内定後は採用理由・待遇・業務内容について確認

内定後でも不安を感じている場合は、人事や配属予定部署の人に時間を作ってもらいましょう。上司や一緒に働く人と話す時間がとれればベストです。

「自分を採用してくれた決め手は何だったのか」「入社後は誰と働くのか」「上司になるのはどんな人なのか」「最初に担当するのはどんな仕事なのか」などを詳しく確認してください。この段階で内定取り消しになることは少ないので、臆せずに積極的に質問をしましょう。

それでも内定受諾に迷ったら、知り合いに評判を聞いたり、職場に関する口コミサイトを確認したりするのも良いでしょう。ただし口コミサイトに投稿するのは一部の人なので、内容が偏っている可能性もあります。口コミを鵜呑みにしないように注意しましょう。

タイプ③ 退職を申し出ることが不安な場合

  • 退職を言い出しにくい
  • 希望した退職日に辞められないのではないか
  • 有給の消化ができないのではないか
  • ボーナスがもらえないのではないか

上記のような、「スムーズに退職できないのではないか」という不安を持つ人も多いです。特に人手不足の会社、労働環境が整っていない会社に勤めている場合は、退職時のトラブルも少なくないようです。

法で保証された権利を確認しておく

トラブルを避けるためにも、まずは法律で保障された権利を確認しておきましょう。

民法では、雇用期間に定めがない契約の場合、退職の申し入れから2週間で雇用契約が終了すると定められています。つまり法的には、退職願を出してから2週間で退職することができます。

また有給についても、原則として、会社は従業員が希望する日に取得させる義務があります。会社には「時季変更権」がありますが、退職後の日に変更させることは認められていません。つまり労働者には、退職前に有休を使いきる権利があります。

あまりに急に退職を申し出ない

しかし急に辞めてしまえば、残された人に迷惑がかかります。前の職場と良好な関係を維持すれば「いざという時は古巣に戻る」という選択肢も残せるため、円満な退職を目指しましょう。

そのためにも、余裕をもって退職を申し出ることをおすすめします。就労規則で「1ヶ月前までに退職を申し出ること」などと定められているケースも多いので、できるだけその期間を守るようにしましょう。

ただし法律では2週間で退職することができると定めているため、退職の話が拗れた場合には、法律を盾に交渉してください。

男性足元

就労規則などは事前に確認しておく

ボーナスについては特に法律の定めがないため、支給日に在籍していないとボーナスがもらえない会社も多いです。支給条件は雇用契約や就労規則で定められているため、事前に確認しておくと安心でしょう。

【関連記事】転職活動のスケジュール~在職中・退職後それぞれの進め方と注意点

業界や企業に詳しいエージェントがいると安心

ここまで、転職に関する様々な不安と対処法を紹介してきました。しかし実際に転職活動を進める上では、各ステップで細々とした悩みや心配事がつきものです。
求人選びや書類・面接対策で迷った時に、気軽に相談できる人がいると安心でしょう。また内定後に迷った時にも、業界や企業に詳しいエージェントだと「A社はこういうカルチャー」などとアドバイスがもらえます。

Liigaでは実際にエージェントを利用した人の口コミや経歴から転職エージェントを探すことができます。その他にも求人検索、スカウトメール、役に立つコラムなども用意しており、一人一人の転職とキャリア形成を包括的にサポートしています。ぜひ活用してください。

コラム作成者
Liiga編集部
Liigaは、「外資就活ドットコム」の姉妹サイトであり、現役プロフェッショナルのキャリア形成を支援するプラットフォームです。 独自の企画取材を通して、プロフェッショナルが必要とする情報をお伝えします。