- 転職エージェントとは
- 転職エージェントの利用の流れ
- Step1「エージェントへの登録」でのポイント
- ポイント①転職エージェントは複数登録する
- ポイント②利用者の口コミ情報を確認して選ぶ
- Q. 転職エージェントの利用は本当に無料なの?
- Q. キャリアアドバイザーは途中で変更できないの?
- Step2「面談・求人紹介」でのポイント
- ポイント③面談前に希望条件などを文字に起こす
- ポイント④転職活動の状況などを正直に話す
- ポイント⑤転職意欲の高さをアピールする
- Step3「求人選定・応募」でのポイント
- ポイント⑥この段階でエージェントを1~2社に絞る
- ポイント⑦紹介された求人を自分なりに絞る
- ポイント⑧自己分析や書類作成を手伝ってもらう
- Q. エージェント経由だと書類選考の通過率は上がる?
- Step4「選考」でのポイント
- ポイント⑨日程調整をしてもらう
- ポイント⑩面接対策をしてもらう
- ポイント⑪面接後のフォローやフィードバックをしてもらう
- ポイント⑫待遇面の質問や給与交渉をしてもらう
- Step5「内定・退職準備・入社」でのポイント
- ポイント⑬必要に応じて条件面談を設定してもらう
- まとめ
転職エージェントとは
転職エージェントは、企業と求職者のマッチングを行う存在です。
企業から求める人材像をヒアリングする一方、求職者からも転職先の希望条件を聞き、条件が合えば求人の紹介を行います。
また求人サイトと異なり、求職者に対しては以下のように手厚いサポートをしてくれます。
- 面談をした上で、求職者に合った業界や企業を紹介
※非公開求人の情報を教えてくれることも
- 書類や面接のサポート
- 業界の現状や社風、残業時間などの情報提供
- 給与額の交渉などの代行
ただし転職エージェントによって、紹介できる求人の傾向などは異なります。だからこそ、エージェントの選び方を知っておくことは重要です。また「エージェントは何をしてくれるのか」を把握し、その存在をフル活用できるようにしましょう。
Liigaは転職支援の総合プラットフォームで、各エージェントの口コミや評判なども公開しています。ここでは、そんな中立的な立場のLiigaだからこそ分かる、転職エージェント利用のポイントを解説します。
【登録・利用は無料】若者の転職を支援する総合プラットフォーム「Liiga」
転職エージェントの利用の流れ
- Step1「エージェントへの登録」…登録・利用はどこも無料
- Step2「面談・求人紹介」…面談で転職の希望条件を伝え、求人を紹介してもらう
- Step3「求人選定・応募」…キャリアアドバイザーの協力を受けながら書類作成
- Step4「選考」 …書類や面接による選考を受ける
- Step5「内定・退職交渉・入社」…入社前の最終調整と退職準備
Step1〜Step5までの期間は、概ね3ヶ月程度の人が多いです。
ただし、人によってはもっと短期間で転職したり、反対に半年以上かかったりする場合もあります。
転職活動の期間と進め方については、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】転職活動のスケジュール|在職中・退職後それぞれの進め方と注意点
Step1「エージェントへの登録」でのポイント
【このステップでのポイント】
- ポイント①転職エージェントは複数登録する
- ポイント②利用者の口コミ情報を確認して選ぶ
自分に合った転職エージェントを選ぶために、まずは複数のサービスを利用してみましょう。またサービスの選定にあたって、事前に利用者口コミでサービスの特徴を知ることも重要です。
ポイント①転職エージェントは複数登録する
この段階では、3〜5社程度のエージェントに登録することをお勧めします。
理由は、自分に合った転職エージェントやキャリアアドバイザーを見極めるためです。
転職エージェントは「総合型」と「特化型」に分かれ、さらに特化型は業界や年代など、いくつかの種類に分かれます。それぞれに異なる強みがあるので、まずは総合型で1〜2社、特化型で2〜3社ほど選んで利用し、「どれが自分に合うのか」を確かめてみてください。
またエージェント以上に影響が大きいのが、キャリアアドバイザーの存在です。その力量や相性を見極める上でも、複数のサービスに登録して何人かの担当者と話し、比較しましょう。
種類 | 特徴 | サービス例 |
---|---|---|
総合型 | ● 幅広い業界の求人案件を扱っている =業界などを絞っていない人におすすめ ● 企業側と求職者側の担当者は異なる場合が多い ● キャリアアドバイザーを選べないことが多い |
● リクルートエージェント ● マイナビエージェント ● doda |
特化型 | ● 特定の業界や業種、属性に特化した求人案件を扱っている ● 企業側・求職者側の担当者が同一の場合が多い ● キャリアアドバイザーを選べることも |
● Geekly(IT系) ● ビズリーチ(ハイクラス) ● マイナビジョブ20's(第二新卒、20代) |
ポイント②利用者の口コミ情報を確認して選ぶ
転職エージェントを3〜5社選ぶ時には、取扱い求人数をはじめとする実績とともに、利用者の口コミ情報も参考にしましょう。口コミなら良い評価だけでなく、「勝手に応募されていた」といった注意すべき情報も発見できます。
エージェントによってはキャリアアドバイザーを自分で選べることもあるので、個々のアドバイザーの口コミ情報もあれば、チェックすると良いでしょう。
Liigaでは、転職エージェントとキャリアアドバイザー双方の口コミ、各種評価を公開しています。利用者がどのような基準で評価をしているのか、参考にしてください。
【登録・利用は無料】Liigaの転職エージェント・キャリアアドバイザー一覧
Q. 転職エージェントの利用は本当に無料なの?
転職エージェントの登録・利用料は、どのサービスでもかかりません。
なぜならエージェントは「企業に代わって人材を探し、転職が成立した時に成功報酬を受け取る」という仕組みで成り立っているからです。
転職エージェントの構造や特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
Q. キャリアアドバイザーは途中で変更できないの?
キャリアアドバイザーとの相性が悪い場合、変更を求めることは可能です。公式サイトの問合わせフォームなどから変更を申し込めます。その際は、次のキャリアアドバイザーに求める条件も書いておくと良いです。
ただし実際は、変更依頼に気兼ねする人も少なくありません。だからこそ、登録時には複数の転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとの相性も見ながら最終的に利用するエージェントを絞り込んでいくのがおすすめです。
Step2「面談・求人紹介」でのポイント
【このステップでのポイント】
- ポイント③面談前に希望条件などを文字に起こす
- ポイント④転職活動の状況などを正直に話す
- ポイント⑤転職意欲の高さをアピールする
転職エージェントに登録すると、2〜7日ほどの間にエージェントから面談の案内が来ます。日程調整をして、キャリアアドバイザーと面談を行います。現在は電話やオンラインでの実施が一般的で、時間は30分〜2時間ほどです。
その後、面談の内容をもとにキャリアアドバイザーが求人情報を提供してくれます。
ポイント③面談前に希望条件などを文字に起こす
満足度の高い転職を実現するため、面談前にはできる限り自分の経歴や希望条件を細かく伝えられるようにしましょう。具体的には、「履歴書」「職務経歴書」「転職の希望条件などをまとめたメモ」を用意しておくのがおすすめです。
面談の段階でこれらの用意が必須な訳ではありませんが、キャリアアドバイザーにとっては求職者の経験や強みを把握でき、求人を選びやすくなります。
履歴書などの用意が難しい場合も、少なくとも「希望の労働条件」「職種」「現在考えているキャリアプラン」などを文字に起こしておきましょう。
ポイント④転職活動の状況などを正直に話す
転職活動では、より好条件で転職できるように「自分を良く見せよう」と考えがちです。しかし企業とのミスマッチや二重応募を防ぐためにも、キャリアアドバイザーとの面談では「正直に話す」ことを心がけてください。
【面談時に正直に話した方が良いこと】
- 現在の給与や希望年収
- 転職したい理由
※「ただし上司が嫌」等、内向きな理由は注意
- 興味のある業界や職種、求人
- 他の転職エージェントの利用状況
- 既に応募済みの企業など
現在の給与を多く伝えれば、それだけ企業側の期待度も上がります。「年収800万円」ならば、それに見合った働きを求められますので、給与を実際より高く伝えることは避けましょう。
転職の理由は注意が必要です。「上司が嫌」といった理由のみでは、「転職してもすぐに辞めて、企業からクレームがありそう」と考えられる可能性があります。そのため「次の仕事で実現したいこと」など、転職後の前向きなイメージも伝えるようにしましょう。
他の求人サイトやエージェントを利用していることも、必ず伝えてください。転職サービスの複数利用はごく一般的で、むしろ転職の本気度が伝わります。
ポイント⑤転職意欲の高さをアピールする
転職エージェントは、転職を成立させた場合に報酬を得られます。そのためキャリアアドバイザーが最も力を入れたいのは、「転職意欲が高い人」へのサポートです。
だからこそ、面談では転職意欲の高さをアピールするようにしましょう。例えば具体的な転職時期の目標を示したり、ここまでの活動状況や情報収集の結果を伝えたりすることで、熱意が伝わります。
「まだ情報収集の段階」という場合でも、将来の目標を話したり、積極的に質問したりすることで転職への意欲の高さを示すことができます。またキャリアアドバイザーが「企業との相性がピッタリ」と判断すれば、この段階で良い求人を紹介してくれることもあります。
【関連記事】面談前に確認!「転職エージェントが求職者に求めること」とは
Step3「求人選定・応募」でのポイント
【このステップでのポイント】
- ポイント⑥この段階でエージェントを1~2社に絞る
- ポイント⑦紹介された求人を自分なりに絞る
- ポイント⑧自己分析や書類作成を手伝ってもらう
このステップでは、いよいよ選考に向けた本格的な準備が始まります。書類作成や面接練習などで忙しくなるからこそ、転職エージェントや求人情報を取捨選択しましょう。
ポイント⑥この段階でエージェントを1~2社に絞る
書類作成などを始めると、忙しさで小まめな連絡を取りづらくなります。また面接や内定を受けてから利用を断ると、エージェント側に迷惑がかかります。応募前の段階でエージェントを1~2社に絞りましょう。
「希望の業界や転職市場への理解が深いか」「自分に合った求人を紹介してくれたか」といった点を基準に選び、他のエージェントには退会連絡を入れてください。
退会の意思はメールか電話、退会フォームで伝えます。キャリアアドバイザーにサポートへの感謝を述べつつ、「希望の求人がなかった」など退会の理由を伝えてください。
ポイント⑦紹介された求人を自分なりに絞る
転職エージェントが紹介してくれた求人全てに応募する必要はありません。最終的に応募を決めるのは自分自身です。
企業サイトやイベント情報、社員ブログや口コミサイトなど様々な角度から情報を収集しましょう。
ポイント⑧自己分析や書類作成を手伝ってもらう
キャリアアドバイザーの仕事は、求人の紹介に留まりません。求職者の応募書類の作成支援や面接対策など、選考でのサポートも仕事の一つです。
良いキャリアアドバイザーは、応募企業の傾向などに応じたアドバイスをしてくれます。キャリアの棚卸しや自己分析を手伝ってもらうとともに、作成した応募書類の添削もしてもらいましょう。
Q. エージェント経由だと書類選考の通過率は上がる?
転職エージェントを介して企業に応募した場合、書類選考の通過率は上がる傾向があります。
これは、転職エージェントが事前に企業の採用傾向や重視している事柄を把握しているからです。またキャリアアドバイザーは、応募時に「推薦文」を添えて書類提出してくれま。この推薦文も、選考の通過を助けてくれることがあります。
Step4「選考」でのポイント
【このステップでのポイント】
- ポイント⑨日程調整をしてもらう
- ポイント⑩面接対策をしてもらう
- ポイント⑪面接後のフォローやフィードバックをしてもらう
- ポイント⑫待遇面の質問や給与交渉をしてもらう
選考段階では、日程調整から選考の対策、選考後のフォローまでキャリアアドバイザーに多くのことをしてもらえます。フル活用して内定を勝ち取りましょう。
ポイント⑨日程調整をしてもらう
転職活動では、複数の企業を併行して受けることが多いです。「試験日を被らせない」「内定の回答期限を調整する」の2点を中心に、日程調整をしてもらいましょう。
例えばA社から内定を受けて回答期限が1週間の場合、B社の結果が1週間後に出るようでは困ります。「A社の回答期限内にB社の結果が分かるようにする」といった調整もキャリアアドバイザーの役割です。
ポイント⑩面接対策をしてもらう
キャリアアドバイザーは、面接の基本的なマナー指導だけでなく、企業の傾向に合わせた面接対策をしてくれます。企業の面接傾向を事前に把握していることも多いので、模擬面接を実施してもらいましょう。
特にコンサルタントの「ケース面接」など特殊な形態で行われる場合は、こうしたサポートが非常に重要です。
ポイント⑪面接後のフォローやフィードバックをしてもらう
面接後も、キャリアアドバイザーが活躍してくれます。面接の場面で上手く伝えられなかったことは、キャリアアドバイザーを通して企業に伝えてもらいましょう。
また転職エージェントは、企業から面接後の反応を聞くこともできます。「この部分の回答が不明確だった」など企業からのフィードバックを教えてもらい、次の選考や他の試験に活かしましょう。
ポイント⑫待遇面の質問や給与交渉をしてもらう
選考が進む中で福利厚生など待遇面の質問をしたい場合や、給与交渉をしたい場合は、キャリアアドバイザーを通して行うのがおすすめです。これは、面接時に待遇面の話ばかりをすると「働く意欲が低いのでは」と思われることがあるからです。
給与交渉にもタイミングやルールがあるので、キャリアアドバイザーに相談して進めた方が良いでしょう。
【関連記事】面接の流れと対策|必ず聞かれる質問と回答例、マナー、注意点
Step5「内定・退職準備・入社」でのポイント
【このステップでのポイント】
- ポイント⑬必要に応じて条件面談を設定してもらう
内定を受けたら、転職先との最終調整をするとともに、退職の準備を進めていきます。
ポイント⑬必要に応じて条件面談を設定してもらう
条件面談は、企業と転職者で採用後の労働条件や待遇について確認するための面談です。入社前の最終確認ができる他、「同じ部署の社員と話してみたい」といった要望を出すこともできます。面談を設けず、ポイント⑫と同様に待遇面の質問などを代行してもらうことも可能です。
なお現在の職場の退職手続きに関しては、キャリアアドバイザーが直接関与することはありません。しかし退職の話の進め方などのアドバイスはしてくれます。
まとめ
ここまでご紹介してきたように、転職エージェントは多くのサポートをしてくれます。しかしエージェントの傾向やキャリアアドバイザーの力量、相性によって転職成功の可否は異なってくるので、自分と合う転職エージェントやキャリアアドバイザーを見極め、有効活用しましょう。
Liigaは転職エージェントやキャリアアドバイザーの利用者口コミ、取扱い求人などを確認できるだけでなく、企業や転職エージェントからのスカウトメールも受け取れます。今後の転職活動にぜひお役立てください。