「BIG3やBIG4って?」外資系・戦略系のコンサル大手一覧(特徴・年収・入社方法)
2023/05/18

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「外資系や戦略系のコンサル大手で働きたい」と思った時に気になるのが、主なコンサルティングファームと特徴。戦略BIG3やBIG4など大手ファームの一覧やコンサルの年収・入社方法などを確認し、就活・転職で応募する会社選びの材料にしましょう。


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戦略系① マッキンゼー・アンド・カンパニー
戦略系② ボストン・コンサルティング・グループ
戦略系③ ベイン・アンド・カンパニー
戦略系④ A.T.カーニー
戦略系⑤ アーサー・D・リトル
戦略系⑥ ローランド・ベルガー
総合・会計系①  デロイト トーマツ コンサルティング
総合・会計系② PwCコンサルティング
総合・会計系③ EYストラテジー・アンド・コンサルティング
総合・会計系④ KPMGコンサルティング
IT系① アクセンチュア
IT系② IBM


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戦略系6社

外資系コンサルティングファームの中でも、経営戦略や事業戦略といった上流工程に強みを持つのが戦略系のコンサルティングファームです。大手として真っ先に名前が挙がるのが、以下の6社です。

戦略系① マッキンゼー・アンド・カンパニー


マッキンゼー・アンド・カンパニー(以下マッキンゼー)は、世界的な大企業や政府機関を顧客に持つコンサルティングファームで、トップレベルのコンサルティングファームといわれています。

世界中に130以上の拠点を持ち、「One Firm Policy」のもとに人材やノウハウの共有が盛んなのが特徴です。そのためグローバル案件も多く、入社後は英語でのコミュニケーションを求められることが多いでしょう。

日本でも、大企業や公的機関をクライアントに、企業・事業戦略の立案はもちろん、デジタルトランスフォーメーション、グローバル化、オペレーション改善などのコンサルティングを行っています。

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戦略系② ボストン・コンサルティング・グループ


ボストン・コンサルティング・グループ(以下BCG)は「ボスコン」とも呼ばれる、戦略系のコンサルティングファームです。1963年の設立以来、コンサルティング業界のパイオニアとして業界をけん引してきました。

日本進出も早く、1966年には世界第2の拠点として東京オフィスを開設しています。そのため外資系でありながら日本企業との繋がりは深く、多くの日系企業をクライアントに持つのが特徴です。

戦略に強みがあるファームですが、最近ではテクノロジーやデザイン、デジタルベンチャーなどの機能を備え、経営から現場まで様々なコンサルティングを行っています。

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戦略系③ ベイン・アンド・カンパニー


ベイン・アンド・カンパニー(以下ベイン)は、マッキンゼー、BCGと並ぶ戦略BIG3の一画で、経営戦略など最重要経営課題の解決を主な支援分野とするコンサルティングファームです。2003年にはNPS® (ネット・プロモーター・スコア)を開発・提唱し、顧客体験を重視したコンサルティングを行っているのも特徴です。

真に進むべき道「True North(真北)」をクライアントに示すことを信条としており、そのために結果主義が強いファームだといわれています。それでいて働きやすさにも定評があり、アメリカの職場口コミサイト「Glassdoor」では、2009年の以来常に上位4位以内を獲得しています。

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戦略系④ A.T.カーニー


A.T.カーニーは1926年に設立された、コンサルティングファームの中でも屈指の歴史を持つ会社です。戦略だけでなくオペレーション支援も行っており、日本では金融、通信、ハイテク、自動車、消費財・小売を中心にコンサルティングを提供しています。

入社1年目でも比較的大きな裁量を持てるのが特徴で、その分だけ高い主体性が求められます。主体性を高めるためのトレーニング、留学、出向などのサポートが手厚いのも特徴です。

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戦略系⑤ アーサー・D・リトル


1886年に設立された「世界初の経営コンサルティングファーム」であるアーサー・D・リトル。特に製造業向けのコンサルティングに大きな強みがあり、研究開発戦略などイノベーション支援においては圧倒的なポジションを確立しています。

日本オフィスがグローバル案件をけん引することも多いため、グローバル案件を主導できる機会が多いファームの一つです。

戦略系⑥ ローランド・ベルガー


ドイツで設立された、ヨーロッパを代表する戦略コンサルティングファームのローランド・ベルガー。自動車、化学、機械、医薬品などの製造業、金融、情報通信、航空・運輸などを中心に幅広い顧客を持っています。

"Beyond Strategy"を標榜し、戦略に留まらず、イノベーションを量産することを目指しています。ローランド・ベルガーが「仲間企業」と呼んでいるスタートアップと連携することで、先端技術やデザイン志向などを取り入れたコンサルティングをしているのも特徴です。

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「戦略BIG3」はマッキンゼー・BCG・ベインを指すのが一般的


一般に、「戦略BIG3」といえばマッキンゼー、ボストンコンサルティング(BCG)、ベインの3社を指します。 政府など公的機関をクライアントに持ち、世界的にも飛びぬけた存在感があるコンサルティングファームです。また社会で華々しく活躍する卒業生がいるのもこの3社の特徴です。

後述のようにVaultが発表するコンサルティングファームランキング【Q&A コンサルティングファームランキングの上位はどこ?】でも常連なので、コンサルタントを目指すなら、ぜひ応募先に入れたいファームです。

総合・会計系4社

会計分野に強みを持ちながらも、戦略立案、施策の実行支援など一気通貫で行う総合系コンサルティングファーム。中でも外資系大手といえば以下の4社の名前が挙がります。

総合・会計系① デロイトトーマツコンサルティング


デロイトトーマツコンサルティング(以下DTC)は、ロンドンで発祥し、現在はニューヨークに拠点を置く会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツのメンバーファームです。監査法人にルーツを持つことを活かした財務・会計のコンサルティングはもちろん、戦略立案や実行支援も行います。

社名の「トーマツ」が日本人会計士である等松農夫蔵に由来していることからも分かるように、日本との長い歴史と深い繋がりを持つデロイトグループ。そのため日本オフィスでのクライアントも幅広く、また「人を育てる」文化など日本企業に近いイメージで働けるファームです。

総合・会計系② PwCコンサルティング


PwCコンサルティングはプライスウォーターハウスクーパースのメンバーファームです。経営戦略の策定や実行を行うコンサルティングに加え、会計監査にルーツを持つファームらしく事業再生や再編の支援も行っています。

世界中にある拠点やグループのネットワークを活かした、豊富な事例や教育制度も魅力の一つです。また近年は育児や介護などの事情がある人材でも働きやすいよう、多様なキャリアプランを用意して働きやすい職場づくりをしています。

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総合・会計系③ EYストラテジー・アンド・コンサルティング


EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下EY)は会計事務所を母体としたアーンストアンドヤングのメンバーファームであり、財務、コスト、M&A、税務に関するコンサルティングに取り組めるのが大きな特徴です。また近年ではテクノロジー関連のコンサルティングにも力を入れています。

コンサルティングファームは「Up or Out」というイメージも強いですが、EYは社員やその家族に長期的価値をもたらすことを重視し、ライフステージに合わせたキャリア形成の支援を行っています。

なお、EYは2020年10月の社内グループ統合で名前が変わっており、以前はEYトランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社とEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社に分かれていました。そのため古い情報を掲載しているサイトでは「EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング」と書かれているケースがあります。

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総合・会計系④ KPMGコンサルティング


KPMGコンサルティング(以下KPMG)はオランダに本拠地を置く会計事務所のメンバーファームであり、特に事業変革、技術変革、リスク&コンプライアンスの分野で企業を支援しています。

日本法人の設立が2014年と比較的新しいファームであることも手伝って、フラットな組織であることが大きな特徴です。職位にかかわらずやりたい案件に手を挙げることができる文化があり、新しいメンバーでも積極的に意見を言うことができます。

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上記の総合・会計系4社を「BIG4」と呼ぶことも


コンサルティング業界でBIG4というと、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング合同会社、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングの4社を指します。

どのファームも世界的な監査事務所のコンサルティング部門・グループ会社であり、大本の監査法人もBIG4と呼ばれています。その流れを受けて、コンサルティング部門である上記4社もBIG4と呼ばれているといわれています。

IT系2社

コンサルティングファーム大手の中でも、特にITに強みを持つ2社として名前が挙がるのが以下の2社です。

IT系① アクセンチュア


戦略部門も持ち、ITコンサルティングに留まらない多様なサービス展開をしているアクセンチュア。そのため総合系として名前が挙がることも多いですが、デジタル、クラウド、セキュリティの領域で卓越した能力を持つコンサルティングファームです。

世界120か国以上で合計50万6,000人の社員が働いており、戦略など上流工程から、テクノロジーを活用したシステム開発や導入、さらに保守運用まで一気通貫でサポートできるのが特徴です。

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IT系② IBM


最先端テクノロジーを活用したコンサルティングに強みを持つIBM。27年連続で米国特許取得数1位を獲得するテクノロジーを誇り、それを戦略やITコンサルタントの能力と組み合わせることで、企業にイノベーションをもたらすグローバルカンパニーです。

様々な技術を持っているため、技術の種類に応じて政府機関、金融や大手メーカー、中小企業や小売り、病院や学校といった公的機関など幅広い顧客を抱えているのも特徴です。

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外資系大手コンサルの年収・働き方

外資系の大手コンサルは「年収が高いが激務」といわれています。具体的な年収や働き方について確認しましょう。

一般的な企業よりはるかに高所得


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コンサルタントの年収は、職位によって大きな差があります。ただしエントリーレベルのアナリストでも推定年収600~800万円と、一般的な事業会社の若手より高年収であるケースが多いです。

ハードワークだが改善傾向


コンサルタントの仕事は総じてハードワークで、特にクライアントミーティングや納品日前は残業や休日出勤になることもあります。

ただし近年では、法律による残業規制の影響もあり、コンサルティング業界でも労働時間が短くなってきています。ライフワークバランスがとりやすいファームもあるので、実際に働いている人の声も聞きながら応募先を選ぶと良いでしょう。

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Q&A コンサルティングファームランキングの上位はどこ?

コンサルティングファームを比較する基準は様々です。従業員数や売上といった規模で比較することもできますし、単価や支援領域で比較することもできます。

そのため一律に「こちらのファームの方が良い」と判断するのは難しいですが、アメリカのVaultでは「職場としてベストなコンサルティングファーム(best consulting firms to work for)」というランキングを発表しており、トップ3は以下の通りです。

1位 ベイン・アンド・カンパニー
2位 マッキンゼー・アンド・カンパニー
3位 ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)

4位以下には、日本オフィスがないコンサルティングファームもランクインしています。こちらで詳細を確認できるので、転職活動の参考にしてみてください。

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Q&A 「入社しやすい」「未経験可」のコンサルティングファームは?

一般に、戦略系のコンサルティングファームは採用数が少なく、入社しにくいといわれています。 逆に総合系やIT系は採用人数が多いため入社しやすいといわれており、特にアクセンチュアやIBMなどのIT系はDXによるプロジェクト増加などの影響で採用数を増やしているようです。

コンサルティングファームは第二新卒や未経験者の採用にも積極的な業界で、戦略系ファームでもポテンシャル採用を行っています。
Liigaでは第二新卒や未経験者でも応募できる求人を紹介しており、コンサルティングファームやファンドの求人も数多く取り扱っています。

Liigaではコンサルティングファームの求人はもちろん、転職エージェントの口コミ、コンサルティングファーム経験者のコラムなども掲載していますので、ぜひ活用してください。

コラム作成者
Liiga編集部
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